A社総合インフラ基盤
- 基盤構築ソリューション
- 仮想化ソリューション
事例について
概要
業務データよりハンディ端末への画像データ作成処理を行うシステムにおけるインフラ基盤の整備。多量の処理が随時行われるシステムに対し、安定した性能を保ちながら稼働させる為の構成をもって実現。
作業内容
要件定義⇒設計⇒キッティング/構築⇒導入/設置用
お客様情報
A社 様
事例内容
日次件数数百万件、繁忙期には一千万件以上のトランザクションの発生する処理を行うシステムを活用されています。私たちがご依頼を受けたのは、そのシステムを動かすインフラ基盤の整備です。
「コストはできる限り抑えながら、安定して稼働するインフラ基盤を整えたい」とのお客様のご要望に対して、私たちはシステム用のストレージ(記憶装置)に関して、複数台のストレージを並列に仮想させるシステム構成を提案いたしました。大量の情報を安定してやり取りするためには、取り扱う情報量に対して、余裕を持って処理できるだけの性能をストレージに担保することが必要になります。この課題に対しては、高価な高性能ストレージを単独で導入する方法もありますが、どうしてもコストが高くなります。
これに対して、複数台のミドルレンジストレージによる構成は導入費用を抑えられるだけでなく、ストレージの台数を追加する事により容量を増やせる拡張性や、一台が故障してもほかの装置で対応できる可用性などに優れています。このような柔軟なシステム構築に対応できるSIerはシステム業界でも多くは無く、インフラ基盤に関する技術とノウハウを長年にわたって蓄積してきた私たちだからこそ提案できたアイデアだと言えるでしょう。
この事例の場合、多量の処理が想定されるシステムのインフラ基盤となるため、実際に導入する装置の規模は、私たちがこれまでに手掛けた事例の中においても、大規模な事例となりました。ブレードエンクロージャ二台の中に十数台のブレードサーバ、ラックマウント型サーバ数台、四台のストレージ、ネットワーク機器やNASヘッドユニットとインフラ全体を設計するために、私たちは実際に必要となる装置の全てを自社の開発室に揃えて、設計と開発を進めました。数多くの装置で構成するインフラ基盤だったため、ハードウェアの相性によるトラブルには悩まされたものの、ほぼ予定した期日に納品することができました。
導入後のお客様へのアンケートでも、インフラの性能に高い評価とご満足をいただき、私たちスタッフにとっても大きな自信となりました。この事例を通じて蓄積したノウハウは、その後も同様のインフラ基盤設計において、開発の効率化によるコストのさらなる削減に活かされています。
担当より
この事例を担当した大阪支店は、当社では最も早い時期からインフラ基盤の開発を手掛けており、ノウハウの蓄積とスタッフの技術力では、大手SIerにも決して負けない自信があります。今後も、各開発スタッフが自分の担当範囲にとどまらず、必要に応じて互いに協力し合いながら、お客様の望んだ成果を120%達成する仕事を目指して取り組んでまいります。
事例情報
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お客様の課題
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- システムのインフラ更新にあたって、必要となるコストを抑えたい。
- システムに更新前以上の動作の安定性を確保したい。
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導入効果
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- 複数装置の並列稼動によるストレージ構築によって、データ処理に必要な容量や性能、システムの拡張性、可用性を確保し、インフラの安定化を実現した。
- 単独の大容量ストレージを用いた構成と比較して、インフラの開発と運用を低コストで行うことができた。