SNSを活用した学生参加型の次世代学習支援システム

“K.I.T. BRAIN BANK”
(ケイアイティ・ブレイン・バンク)
(金沢工業大学)

  • 文教
  • システム化サービス

事例について

概要

SNS(Socal Network Service)の機能を活用した、学生参加型の次世代学習支援システム「K.I.T. BRAIN BANK」。日々の学習の中で疑問に思った点などを「K.I.T. BRAIN BANK」上に設けられたコミュニティの中に投稿し、同級生や先輩学生、他学部の学生などがその疑問に応えることで、学生が共に学びあう学習環境の強化を図ります。

作業内容

要件定義⇒設計⇒開発/構築⇒導入

お客様情報

金沢工業大学 様

業種 :
文教
ご紹介:
金沢工業大学様は“K.I.T”の名でも知られる、石川県に本部を置く私立大学。「人間形成」「技術改革」「産学共同」を建学綱領として掲げ、「教育付加価値日本一の大学」を目指している。

事例内容

システム概要図

 金沢工業大学様では、学生が自発的に学べる環境の充実と教育を支援する組織の確立を目指されております。通常の対面による学習だと、学生間で学習意欲や専門基礎知識の理解度に差が生じます。その差を埋めるべく、補習等、様々な取り組みを行っておりますが、スポット的な学習となってしまい、なかなか専門基礎力が定着しない現状がありました。

 そこで、学生同士が教え合ったり、コミュニケーションを活性化させ、学習意欲を高める環境を強化するべく、SNS(ソーシャルネットワーク・サービス)を活用した学習支援システム「K.I.T. BRAIN BANK」を、共同開発させて頂きました。

 「K.I.T. BRAIN BANK」には、主に3つのコンテンツがあります。

 1つ目は、授業や科目ごとに用意されている「コミュニティ」です。日々の学習の中で、疑問に思ったことや、わからない点をコミュニティに書き込みます。その書き込んだ内容に対して、同級生、先輩達が応えていきます。

 2つ目は、学生間でアンケートが行える「リサーチ」です。学生の課外活動等で利用され、「K.I.T. BRAIN BANK」を利用している学生すべてが利用でき、設問ごとに回答方法を設定することができます。

「コミュニティ」コンテンツページ

 3つ目は、自学自習のための「ミニ教材」です。学生が自習するための教材であり、各専門分野での重要なポイントを記載しています。また、学生の自主的な学習を刺激するために、教員から生徒にたいして、問題を出題する「挑戦状」があります。

 また、特徴的な機能として、上記コンテンツで質疑応答を行った際、「ナレッジポイント」と呼ばれるポイントが獲得でき、この「ナレッジポイント」が一定以上のポイントがたまると、学長褒章が授与される仕組みが挙げられます。その他には、教員向けに学生の閲覧状況がわかる「アクセスレポート」や、学生のナレッジポイント獲得状況といった個人の利用状況がわかる「個人レポート」機能があります。

 運用面では、学生が気軽に利用されるよう実名ではなく、ハンドルネームを使用します。匿名による運用なので、誹謗中傷が発生することを想定し、管理機能をシステム上で構築しており、問題が発生した場合でも対処可能です。

担当より
上記事例の他に、就業力育成支援を目的としたシステムや産学連携用のコミュニティシステムの構築など様々な文教システムの構築にも携わっております。スマートフォンなど時代の変化に対応したシステムや最新IT技術を活用し、お客様の様々な課題やご要望にお応えいたします。
どうぞ、お気軽にご相談ください。

事例情報

お客様の課題

  • 学生の基礎学力向上のため、学生同士が教えあう学習環境を強化したい
  • 学生同士のコミュニケーションが活性化し、学生の自主的な学習意欲を高めたい
  • 課外学習における多様な学習ニーズに対応したい
  • ファカルティ・ディベロップメントに繋げたい

導入効果

  • 時間、場所に関係なく、学生が思いついた時に質問ができ、学習意欲の向上に繋がっている。
  • 過去の質問・回答が貯まることで、K.I.T. BRAIN BANK自体が教材となり、他の学生が同じ疑問を抱いてもその場で解決ができる。
  • 回答者側も自身の知識がより深まることで、さらなる学力の向上に繋がっている。

Case Studies