ファイルサーバリプレイス

および

クラウド上への自動データバックアップの導入

  • 食品
  • クラウドソリューション
  • クラウド支援サービス「クラウド工房 powered by AWS」

事例について

概要

保守期間の過ぎたファイルサーバの設備更新に伴うクラウドサービスを活用したデータバックアップシステムの導入。「Amazon Web Services™(AWS™)」を利用し、ファイルサーバのデータバックアップを外部に設けるとともに、決済代行サービスを併用して、ドル建て並びにカードで決済しなければならないお客様の煩わしさを解消。クラウド上でデータを自動で安全安心にバックアップできるシステムを構築した。

作業内容

ヒアリング⇒検討⇒要件定義⇒設計⇒キッティング/構築⇒導入/設置⇒保守運用

お客様情報

業種 :
食品企業
ご紹介:
首都圏で10数店舗の鮮魚店に加えて、飲食店も経営。消費者のニーズに応える事業姿勢でビジネスを拡大し、設備面でも積極的な投資を進めている。

事例内容

 お客様から最初にいただいたご依頼は、社内の業務情報などを管理するファイルサーバが保守期間切れとなったまま、サポートを受けられない状況での運用が続いており、不測の事態にも安心して対応できるシステムを新しく導入したいとの内容でした。私たちも複数のアイデアを提示しながら、新システムに求める要件についてお客様とのヒアリングを重ねたところ、「万一のために、データは外部にも置いておきたい」「導入時も導入後も、システムの管理に要するコストは極力抑えたい」とのご要望が浮かび上がってきました。

 そこで私たちが提案したソリューションが、システムの機能を外部のコンピュータに分散するクラウドサービスの活用でした。米アマゾン社が運営するクラウドサービスであるAWS™は、世界規模で通販ビジネスを展開する同社が運営するだけあって、そのインフラ基盤は世界トップクラスの信頼性を誇ると言っていいでしょう。利用する側にとっては、システムに機能を追加する上で、サーバなどのハードウェアを自社で導入する必要がなくなるため、システム構築における初期投資を抑え、維持コストも外部サービスの利用料金だけで済むメリットがあります。

 お客様にご理解をいただいた私たちは、従来のファイルサーバをリプレイス(ハードウェアの交換)した上で、データのバックアップを内部だけでなく、AWS™を利用して外部にも保存できるシステムを構築しました。AWS™のサービス利用では月々の料金をドル建てかつカードで決済しなければなりませんが、弊社独自の決済代行サービスを併用して、料金の支払いを簡潔に行える体制も整えました。

 データの外部へのバックアップは、初回だけフルバックアップ、2回目以降は差分バックアップする方式を採用し、処理する時間帯を夜間に設定することで、お客様の業務に支障をきたさないように配慮しています。さらに監視ツールを導入して、バックアップの状況を随時メールでお知らせできる機能も盛り込んで、お客様が安心して利用できるシステムとして納入することができました。

 このシステムはおかげさまでお客様から高く評価され、私たちはその後の保守や管理はもちろん、ITインフラ関連の他の案件でもご相談をいただけるようになりました。クラウドサービスにはメリットが数多くある反面、契約や決済など導入に関するわずらわしさもありますが、私たちは専門家としてクラウド活用の窓口となり、今後もお客様のビジネスにとって効果的なクラウドサービスの導入をお手伝いしてまいります。

 

担当より
企業がBCP(緊急時の事業継続計画)対策を図る際に、システムにおける負担や障害の危険性を分散できるクラウド化に対するニーズは、今後も確実に拡大していくことでしょう。私たちはシステム全体を外部に分散するフルクラウド化の流れにも目を配りながら、AWS™を軸にしたクラウドサービスの活用をご提案してまいります。

事例情報

お客様の課題

  • ファイルサーバの保守期間切れによる社内システムへの不安を解消したい。
  • 安心安全なデータバックアップを実現したい。
  • 社員がIT管理業務に携わる時間を削減し、IT関連について安心して相談できるパートナー企業を見つけたい。
  • ITインフラのさらなる整備と拡充を進めたい。

導入効果

  • ファイルサーバをリプレイスし、改めてシステムの保守を受けられるようになった。
  • データをクラウド上にバックアップすることで、安全安心なデータ保全を実現した。
  • システムサポートがインフラ全般のご相談を受ける体制が整い、社内スタッフが本来の業務に集中できるようになった。
  • インフラを整備したことで、システムの効率化が実現できた。

Case Studies