SNSを活用した
店舗とユーザーのコミュニケーションサイト
- オープンソースソリューション
- 印刷
事例について
概要
遊技関連施設を利用する登録会員に対して、Web上で店舗に関する情報などを提供する汎用のコミュニケーションサイト。インターフェースとしてSNS(Social Networking Service)を採用し、店舗からの一方向の情報発信にとどまらず、店舗と会員、あるいは会員同士で情報交換できる。システム部分にオープンソースのSNSを採用することで、低コストで優れた拡張性を実現した。
作業内容
ヒアリング⇒提案⇒ディレクション・要件定義⇒設計⇒構築⇒リリース⇒保守運用
お客様情報
- 業種 :
- 印刷関連企業
- ご紹介:
- 企業の広報や広告などに関連する各種印刷物・Webサービスを中心に手掛ける。主な顧客の一つに遊技関連施設があり、店舗の広告やチラシ、パンフレットなどを制作する。
事例内容
お客様は遊技関連施設を顧客として、パンフレットや広告などの印刷物の企画・制作を手掛けておられました。印刷物だけにとどまらず、顧客に対するビジネスを広げたいお客様は、遊技施設に提供する新たなシステム開発を希望し、私たちに「Web上で遊技施設の店舗が会員情報を管理できるシステムを商品化したい」とご依頼されました。
私たちはそのご依頼内容を検討する中で、お客様の当初の検討内容に加えて、店側が会員のデータを管理するだけではなく、会員となった利用客が店舗へ要望を出したり、利用客同士で情報交換するなど、店舗と利用客が互いにコミュニケーションを図れるシステムにすることで、遊技施設の利用者拡大につながり、お客様のビジネスの発展にも寄与すると考えました。
そこで私たちはSNSをベースにしたシステム設計をご提案して、お客様のご理解をいただくことができました。お客様からのご要望には、システムの開発・運用におけるコスト軽減と顧客のニーズを柔軟に反映できる高い拡張性が含まれていました。その要件を満たすために採用に踏み切ったのが、ライセンス製品に比べて導入の費用を抑えることができ、システム構築やカスタマイズの自由度も高いオープンソースのソフトウェアです。
実際の作業においては、システムの基盤にオープンソースのSNS運用ソフトとして知られる「OpenPNE」を用いることとし、盛り込む機能についてはお客様にヒアリングを行い、意見交換しながら開発を進めました。お客様からは、店舗情報の検索、店舗からの情報メールの自動配信、会員による店舗スタッフの評価、遊技台情報の検索など、数多くのアイデアをいただきました。実装する機能は、開発の予算規模とのバランスを考えながら選定し、オープンソースの拡張性の高さを活かしてシステムに組み込んでいきました。
こうした開発過程を経て、最終的に納入したシステムは、機能の充実度やコスト面などにおける要求を十分にクリアした製品となり、お客様から「自信を持って顧客にお勧めできる商品になった」との評価をいただくことができました。すでに、このシステムによるSNSサイトの運営は始まっています。今後も利用者の反応を見ながら、店舗のチェーン単位で独立して運用できる仕様の追加や、ユーザーがより使いやすいインターフェースの追求など、中長期的なスタンスでシステムの開発と運用に関わっていく予定です。
担当より
ビジネスの検討段階からご提案に参加させていただいたことで、開発を通じてお客様の事業を支えるパートナーである当社の特長を発揮できた事例となりました。独自に改良を重ねたオープンソースソフトには、その後のメンテナンスが難しくなるデメリットがあるのですが、お客様にはそうした側面もご説明した上で、アフターサービスも含めてご提供しています。
事例情報
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お客様の課題
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- 顧客である遊技関連施設とのビジネス領域を広げるため、Webサービスを製品として提供したい。
- 製品となるシステムの開発と運用に要するコストを抑えたい。
- 顧客からの要望に対応するため、拡張性の高いシステムとして設計したい。
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導入効果
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- SNSを導入したシステムの製品化により、お客様が顧客に新たな製品とビジネスを提供できた。
- オープンソースでシステムを構築することで開発と運用のコストを下げ、製品の価格を抑えることができた。
- オープンソースで構築したシステムの自由度の高さが、顧客からの要望を仕様や機能に反映できる製品を実現した。