サステナビリティ
SDGsへの取り組み
持続可能な開発目標(SDGs)
持続可能な開発目標(SDGs)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
SDGsへの取り組み
■自社サービス「就業役者」「SHIFTEE」
勤怠・作業管理システム「就業役者」やシフト管理システム「SHIFTEE」は、働き方改革をITの側面から支援します。
「就業役者」は勤怠管理と作業管理を一体化。また「SHIFTEE」ではスムーズなシフト作成に加え、従業員のスキルの見える化も可能。就業機会の拡大や従業員のモチベーション管理・能力を存分に発揮できる「働きやすい環境づくり」をサポートします。
■自社サービス「建て役者」
工務店などを中心に690社以上のお客様に利用いただいている建築業向け工事管理システム「建て役者」。建築現場の改善を支援することで、生産性向上や競争力強化につなげています。
■自社サービス「Voicetant」
音声による操作・入力を可能にするソフトウェア「Voicetant」は、さまざまな場面でITスキルを問わないデータ入力や操作を支援します。
「Voicetant」はハンズフリーでExcelなどの操作が可能。例えば工具を置く、手袋を外すなど作業時の手間を解消し、またデータ入力に慣れていない方でも容易に入力が可能。作業時間の削減と業務品質の向上をサポートします。
■さまざまな業種のお客様、グローバルIT企業、協力会社などとの協力
最先端のITサービスの提供のために、多様なお客様のニーズの把握、社外リソースとの協力が不可欠です。システムサポートでは、Amazon Web Service(AWS)やMicrosoft Azure、Google Cloudといった世界的に有力なサービスを提供するグローバルITサービス企業のパートナーとなり、お客様に最先端のサービスを提供。また協力会社とも協業し、安定したサービス提供体制を整えています。
■技術者の育成・担い手の確保
変化が激しいIT業界において、最先端の技術に対応できるよう、技術者の育成に力を入れています。
従業員の積極的な自己研鑽を支援するため、IT関連の国家資格や技術資格を中心とした約400の資格を対象とした資格取得奨励制度を設け、受講費用を支給するなどしています。同時に、従業員は経歴やスキルに応じて、技術、プロジェクト管理、品質管理に関する社内外の研修を受講しています。
これら取り組みにより、世界的に有力なデータベースであるOracle Database関連でOracle Certification Award 2020など14年連続受賞(2021年1月現在)。今後も技術者の積極的な育成を続けていきます。
■多様な働き方の実現
弊社は多様な人材が活躍できる職場づくりを目指し、制度拡充等に努めています。仕事と育児の両立支援のためには、小学校就学の始期に達するまで適用可能な短時間勤務や、育児を目的とした特別休暇をはじめとして、法律を上回る充実した制度としています。育児休業取得率は84.0%(男性70.0%、女性140.0%)です(2023年6月期実績)。また、育児や介護等の特段の事情を理由に、通勤圏外の遠隔地に居住する必要が生じた場合であっても、リモートワークで勤務を続けることができる「通勤圏外リモートワーク制度」を2023年より導入しました。今後も従業員の仕事とプライベートを調和させて働き続けられる環境づくりを目指してまいります。
弊社の取り組みは「子育てサポート支援企業(くるみんマーク取得企業)」「いしかわ男女共同参画推進宣言企業(女性活躍加速化クラス)」「石川県パパ子育て応援企業」として認定されているほか、「石川県ワークライフバランス企業知事表彰 優秀企業賞(2015年)」を受賞しています。
■地域コミュニティ・地域行政への貢献
システムサポート・金沢市・日本マイクロソフト株式会社の三者で、クラウド技術等のITサービスを活用した地域活性化に関する連携協定を2020年11月26日に締結。「金沢発、北陸地方のIT都市化の実現」をコンセプトに、Azure Base(現・Microsoft Base)の北陸地方初となる拠点“Azure Kanazawa Base(現・Microsoft Base Kanazawa)”を金沢市内に開設しました。ビジネスや技術情報の受発信、クラウドを軸としたコミュニケーションの場となるプラットフォームとして位置づけ、産学官民の方々と共に、北陸地方のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に貢献していきます。
■企業統治、投資家/株主への情報開示への対応
弊社は、企業価値最大化に向けて、業務の適正を確保するために必要な体制を整備し、適切に運用していくことが経営の重要な責務であると認識し、コーポレート・ガバナンスの整備・運用に積極的に取り組んでいます。取り組みの詳細は「コーポレート・ガバナンス報告書」で開示しています。
■災害リスクへの対応(業務継続性)
災害リスクに備え、事業継続計画(BCP)の策定、安否他確認体制の構築、防災訓練および建物の耐震調査などの対策を講じています。感染症の拡大による政府発令の緊急事態宣言、事業所内におけるクラスターといった脅威が顕在化することを想定し、緊急事態時に速やかに対応するため、新型コロナウイルス感染症に係る対応方針を作成。お客様・協力会社・従業員等の業務関係者の安全に配慮するとともに、従業員が在宅勤務で業務が継続できるよう、システムの導入等に努めています。
■多様な人材の雇用(障がい者雇用)
弊社では、多様な人材の雇用創出を目指し、拠点ごとに障がい者を採用するほか、障がい者雇用を支援するサービス「コルディアーレ農園」を導入し、地方在住の障がい者の雇用創出にも取り組んでいます。2024年7月からは新たに「ソーシャルウェルフェア部」を設置し、社会貢献や農福連携を通じて障がい者の雇用創出・自立支援を行うための「胡蝶蘭農園事業」を開始。弊社のEC特設サイト「システムサポート胡蝶蘭オンラインショップ」にて胡蝶蘭の販売を行っています。障害を持つ方々が栽培する胡蝶蘭を購入いただくことで、障がい者自身の自立支援や購入者の社会貢献につなげていきたいと考えています。
■再生可能エネルギーの利用によるCO2削減への取り組み
弊社は、石川県金沢市に所在するアウトソーシングセンタービルで使用するすべての電力について、再生可能エネルギーを活用したCO2排出ゼロのプラン※を利用することで、年間約30tのCO2排出量を削減しています。
※北陸電力株式会社の水力電源100%の電気料金メニュー「かがやきGREENピュア」
■金沢市職員のDX人材育成に協力
弊社は、金沢市のデジタル化をより一層推進するための「金沢市デジタル戦略」の1つである“市の職員を対象としたデジタル人材の育成”に関する取り組みに協力することとなり、日本マイクロソフト株式会社とともに「デジタル行政推進リーダー育成研修」を2021年5月より開始しました。AIやRPAなど最先端の技術の習得を通じて職員のITリテラシーを高め、市民サービスの向上につながる業務効率化の実現をサポートしてまいります。
■「金沢IT部活」への取り組み
弊社は、金沢市と石川県情報システム工業会が主催する、中高生を対象とした「金沢IT部活」に協賛し、事務局として参画しています。
「金沢IT部活」は、未来のイノベーター・新産業の担い手となる若者の創造性やチャレンジ精神を養成するための活動です。本活動を通じて産学官が密接に連携して、地域の学生にIT技術を学ぶ場・実践する場を提供し、世界に羽ばたく人材の育成に貢献してまいります。
■子ども食堂への支援
弊社では、子どもたちの居場所づくりや子育て世帯への支援活動を行っている「子ども食堂」へ、弊社スタッフの働くコルディアーレ農園で収穫した野菜を寄付しています。また、子ども食堂開催のボランティア活動に参加しています。
「子ども食堂」へのサポートを通じて地域社会に貢献できるよう活動を続けてまいります。
■中学校・高等学校のキャリア教育プログラムへ協力
弊社では、中学校・高等学校の課外学習の1つである「キャリア教育プログラム」を支援しています。立教池袋中学校・高等学校の「キャリア学習(高校1年生)」では、学生の企業訪問学習に協力し、2022年5月にキャリアインタビューセッションを行いました。興味のある業界で実際に働く社員との交流を通じて、学生の思い描く将来像のデザイン設計に寄与できればと考えています。
■IT人材育成のためのDX教育の提供
弊社の運営するMicrosoft Base Kanazawaでは、DX教育・IT人材育成にまつわるイベントやカリキュラムを多数用意し、産学官民のDX支援を行っています。
2025年には、多くの企業がIT人材の不足や有識者の退職、老朽化した既存システムのサポート切れなどの経営課題に直面すると言われています。IT人材不足による壁を打破する方法として、DX化は企業や業種、団体・個人を問わず対応が必要不可欠です。
Microsoft Base Kanazawaでは、DX人材育成による産学官民のデジタル化の促進やリモートワークなど地方ビジネス拡大による経済活性化、新たなビジネスチャンスの創出を図り、コンセプトである「金沢発、北陸地方IT都市化の実現」を目指します。
■NIPPON IT チャリティ駅伝・ゼッケンスポンサーとして参加
弊社は、毎年11月に東京・お台場にて開催される「NIPPON IT チャリティ駅伝」に、2013年の第4回大会よりスポンサーとして連続参加しています。2023年の第12回大会では、SPECIALゼッケンスポンサーとして協賛し、東京エリアだけではなく全国から多くの社員がランナーとして参加しました。
「NIPPON IT チャリティ駅伝」は、「うつ病」「ひきこもり」の方々の就労支援をしているNPO団体に寄付をすることをメインの目的としたチャリティスポーツイベントです。弊社はこのような協賛活動を通じ、社会への貢献と社員の健康増進に取り組んでまいります。
■森林ボランティア活動への取り組み
CO2吸収量の増加に貢献するための森林ボランティア活動実施を目指し、石川県緑化推進委員会が主催する「フォレストサポーター養成研修」を弊社社員が受講し、2021年11月に「フォレストサポーター」認定資格を取得しました。未来につながる森林づくりのためのボランティア活動を通じて、地球温暖化防止に貢献していきたいと考えています。
■全国選抜小学生プログラミング石川県大会に特別協賛
小学生のプログラミング教育を推進する全国規模の子ども向けプログラミング大会「全国選抜小学生プログラミング大会」が2020年度より開催され、弊社は石川県大会に第1回目より特別協賛しています。
プログラミングによって社会を生き抜く思考力・行動力・プロデュース力を含めた総合的な「人間力」を育てることに寄与し、プログラミング教育への理解促進、IT人材育成、地域社会の発展に貢献したいと考えています。
■Microsoft Base Kanazawaが「いしかわの木を活かす民間施設普及拡大事業」助成対象施設に認定
弊社は、森林資源の循環利用促進に貢献するため、弊社の運営するMicrosoft Base Kanazawaの外装・内装において石川県産材を採用しました。外観の格子部分や受付スペース、フリースペースなどに石川県産の能登ヒバを活用しており、木の温もりを感じられる施設となるようにデザインしています。これにより、「いしかわの木を活かす民間施設普及拡大事業※」の助成対象施設に認定されました。
※「いしかわの木を活かす民間施設普及拡大事業」は、民間施設における石川県産材の活用を普及拡大し、その利用を促進することで、手入れ不足な人工林の発生を未然に防止し、森林の持つ公益的機能の維持増進を図ることを目的としています。
■「利家とまつ」金沢城リレーマラソン・メインスポンサーとして参加
弊社は、石川県金沢市で開催される『「利家とまつ」金沢城リレーマラソン』春の陣に特別協賛しています。
『「利家とまつ」金沢城リレーマラソン』は、2002年のNHK大河ドラマ「利家とまつ」の放映を記念し、利家とまつが暮らした金沢城を舞台とする駅伝大会です。参加ランナーは、金沢城公園内の特別周回コース(1周約1.9kmのコース)をタスキリレーし、フルコース部門(1チーム4~22人で22周)、ハーフコース部門(同3~11人で11周)をチームとして完走します。
2024年大会では、金沢エリアだけではなく、全拠点から参加者を募り、約160名が16チームに分かれて出場し、ともに汗を流しました。
弊社は、今後もこのような協賛活動を通じ、積極的な地域社会への貢献と社員の健康増進につなげてまいります。
■大学におけるアントレプレナーシップ教育へ協力
弊社は、大学におけるアントレプレナーシップ(起業家精神)教育の支援として、金沢大学融合学域のスマート創成科学類のアントレプレナー演習でゲストスピーカーとして登壇。弊社における新規事業開発やビジネス戦略、将来ビジョン等について話題を提供し、学生と意見を交わすなど交流を図りました。
アントレプレナーシップ教育を通じて、次世代を担う学生の創造力や探求心、課題解決に向けた行動力の醸成に貢献できればと考えております。
■コーオプ教育プログラムを活用したXR技術者育成を実施
弊社は、金沢工業大学(KIT)の「KITコーオプ教育プロクラム※1」を活用したXR(クロスリアリティ)※2 技術者の育成を2023年より開始しています。具体的には、XR開発拠点であるMicrosoft Base Kanazawa(STS運営)にて、KITの学生を受け入れ、XRの基礎的な学習から Microsoft HoloLens 2 を用いたMRアプリ開発など実践的な学びの場を提供。本プログラムを通じてXRの技術者を早期育成することで、急成長分野における地域ビジネスの活性化や、優秀な学生(技術者)の活躍機会の創出・地域への定着促進を目指しています。
※1 「KITコーオプ教育プログラム」は大学と企業の共創による社会実装型の人材育成事業です。
※2 XRとは、現実世界と仮想世界を融合して新しい体験を創造する技術の総称で、「VR(仮想現実)」「AR(拡張現実)」「MR(複合現実)」などが含まれます。