株式会社エイト日本技術開発様

業務プロセスの可視化と継続的な改善活動に向けて
プロセスマイニングソリューション「Celonis」を導入

事例について

概要

デジタルトランスフォーメーション(DX)プロジェクトを立ち上げ、業務プロセス刷新を含む大規模な業務システムの構築を進めるエイト日本技術開発様向けに、業務プロセスの可視化と継続的な改善活動に最適なプロセスマイニングソリューション「Celonis」を導入しました。

支援内容

  • ワークフローシステム「ServiceNow」にCelonisを適用した業務プロセスの可視化
  • CoE(Center of Excellence)の運用設計・実行支援

お客様の課題

  • DXプロジェクトのなかで、業務プロセスの標準化・最適化を進める必要があった。
  • 業務プロセス全体を可視化・把握できるプロセスマイニングの導入を検討していた。

導入効果

  • 業務担当者の感覚や想像で語られていた事象がデータとして可視化できた。
  • 実際に可視化した結果から業務プロセスの課題を抽出し改善することができた。

お客様情報

株式会社エイト日本技術開発様 様

業種
建設・サービス
企業説明
エイト日本技術開発(EJEC)は2009年6月、旧・エイトコンサルタントと旧・日本技術開発の2社が統合して発足した日本有数の総合建設コンサルタント会社。持ち株会社であるE・Jホールディングス(東証プライム市場上場企業)グループを代表する中核企業であり、道路・構造、河川・港湾、都市・環境、耐震・防災といった社会インフラ施設の調査・計画・設計から施工管理・マネージメントまで幅広い事業を展開している。
URL
https://www.ejec.ej-hds.co.jp/
お客様

総合企画本部 DX推進室
室長 藤田 亮一様

技術本部 EJイノベーション
技術センター
データサイエンスグループ
副査 鈴木 慎也様

Reasons for Consideration (検討理由)

Q: プロセスマイニングを検討した理由を教えてください。
A:

10年後の未来に「価値ある環境と持続可能な社会の未来を切り拓く次世代創造企業」の実現を目指す「EJEC長期ビジョン2030」を2021年7月に策定し、人・組織・企業の変革を加速させるさまざまな施策に取り組んでいます。

その一環として2022年8月に「DXプロジェクト」を立ち上げ、業務プロセス刷新を含む大規模な業務システムの構築が始まりました。

当社の業務システムは従来、人事・経理・生産・営業などのそれぞれ個別の業務システムがオンプレミス環境で稼働しており、システム上のデータから定常・定型レポート作成に必要な情報をまとめるのに多大な労力を強いられていました。

この課題を解決するためにビジネスコンサルタントの支援を受けながら、アーキテクチャの設計と戦略的ロードマップの策定に取り組み、すべての領域をカバーする新しい業務システム基盤を構築するDXプロジェクトを立ち上げました。

Reasons for Selection(選択理由)

Q: なぜ、Celonisを選ばれたのですか?
A:

プロセスマイニングツールの中にはタスクの最適化のみに対応するツールもありますが、当社は業務プロセス全体の流れを可視化・把握できるソリューションだけに絞り込んで比較しました。

検討の結果、マルチベンダー製品で構成されている新しい業務システム基盤でプロセスマイニングを実施するにはCelonisが自由度・機能・能力の面で最も優れていました。

また、今後自社の専任メンバーによる運用体制を構築することを考えると、無償の勉強コンテンツが多いCelonisは魅力的です。
ビジネスコンサルタントからの勧めもあり、Celonisを導入することに決めました。

Effects of Introduction(導入効果)

Q: 導入後、変化はありましたか?
A:

これまで業務担当者の感覚や想像で語られていた事象がデータとして可視化できたことは、Celonisの大きな導入効果だと考えています。
例えば、拠点ごとのスループットタイムの違いなどがデータとして表現されたことで、事実に基づいた適切な見直しが行えるようになりました。

また、実際に可視化した結果から年度末のワークフローが増加するタイミングで承認行為が雑に行われている部分が見えたり、最終承認者で差し戻しが発生したときに中間の承認行為に無駄が発生したりといった気づきが得られ、ワークフローの改善や次の設計へ役立てることができました。

今回のプロジェクトでは、ServiceNowとCelonisが業務プロセス改革を推進するうえでの両輪になります。
STSには、CelonisだけではなくServiceNowについても豊富な経験と知見があり、本当に良いベンダーを紹介していただいたと感じています。

STSの支援を受けながらCelonisのダッシュボード開発に取り組み、社内で業務プロセス改善をリアルタイムに運用する仕組みを整備することができました。
既存の基幹業務システムからワークフローデータを取り込む形でPoC(概念実証)を実施し、結果を経営会議で報告しました。新しい業務システム基盤が稼働していない状態でスタートしましたが、既存の基幹システムから静的なデータを取り込んで可視化することで業務のボトルネックが見えたこともありCelonisの価値を経営層にいち早く理解してもらえました。

Outlook for the Future(今後の展望)

Q: 今後、Celonisを用いて、計画されていることはありますか?
A:

DXを推進するCoE(Center of Excellence)の中に、プロセスマイニング領域の専任担当者を設置し、当社が自ら新規システムとの接続、業務プロセスの可視化、改善機会の特定、価値創出を繰り返し実践できるように計画しており、STSの協力を得ながらパイロット運用の開始を予定しています。

また、具体的なCelonisの次期適用領域としては、Salesforceの営業管理業務、SAP Concurの経費精算業務、SAP S/4HANAの購買・販売業務などを視野に入れています。

Project Participant Comments(プロジェクト参画者コメント)

エイト日本技術開発様のプロジェクトでは、Celonisの導入だけでなく、ServiceNowとCelonisを利活用するCoEの運用設計や実行もサポートさせていただきました。

この導入事例は、業務プロセス改革も含むDX推進に取り組む多くのお客様にとって、とても参考になるものと考えています。

Celonisを活用したプロセスマイニングに興味をお持ちのお客様は、ぜひ弊社にお問い合わせください。

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