STSストーリー

STSストーリー:大阪府立岸和田高等学校 様 - iPadアプリケーション開発のノウハウを活かし、学びの現場で授業支援を。

ITエンジニアの現場力が、
生徒の自主的な学習意欲を引き出した。

後藤田:教材導入のフォローとして講義をさせていただいたわけですが、講師としての福島の教え方や生徒さんの反応は、先生方からご覧になっていかがでしたか。

鈴木:そうですね、教え方について言えば、私たちが教える場合は、途中で生徒が手詰まりにならないように終始説明をしながら進めていくんですが、福島さんの指導法は、最初に基本的な知識や操作を教えて、その後の応用の部分は生徒に考えさせるという、我々教員から見るとある意味大胆なやり方でしたね。正直なところ、最初は生徒も戸惑うんじゃないかな、と思ったんですが、その戸惑いが逆に良い方向に向かったんじゃないかな。生徒同士で自主的にどんどん話し合ったり刺激し合ったり、出来上がった生徒はまだ出来ない生徒を手伝ったりしていましたし、いい循環が生まれたと思いますし、逆に私たちも勉強になった部分がありますね。

鈴木 研太 様
大阪府立岸和田高等学校
教諭

奥野:私もそう思います。生徒が意思を持って主体的に活動する、いわゆるアクティブ・ラーニングの中で必要な知識や技術を学んでいく、という課題研究科目の趣旨にぴったり合ったのではないでしょうか。あえて高校の現場に合わせるのではなく、我々が期待していた「生徒自身の活動によって育成する」という方針にも合っていたので良かったなと思います。だから最初の打ち合わせ以上に、一回目の授業の後は私たちの満足度が上がりましたね。

鈴木:どちらかというと、一般市民に広く教えるようなパソコン教室のやり方ではなくて、むしろ、実際にプログラマーを育成するやり方に近かったかな。
たぶん、福島さんが会社で後輩に教える時って、こんなふうなんだろうなあ、と。プロフェッショナルというか、「自分で自分を成長させる」というか。きっとシステムサポートさんには優秀な社員さんが多いんじゃないでしょうか。

福島 賢治
システムサポート大阪支店
ビジネス推進課

福島:ありがとうございます。確かに、自分でも新人に教えている感覚がありましたね。
関西大学高等部様の時もそうでしたが、純粋に「教える」というのはなかなか新鮮な体験で、こちらとしては楽しくやらせていただきました。

奥野:生徒の中には「難しくて無理だ」と感じた生徒もいたでしょうが、もちろん「面白そうだ」と興味を持つ生徒もいました。全員にアプリを作らせるのが目的ではなく、むしろ全員に広く経験させて、その上で特に興味を持った生徒に何か作らせたい、という考えでしたから、それがいい形で出てきましたね。どちらにしても生徒たちの自己意志決定の機会になったのではないかと思います。

後藤田:なるほど、こういう職を目指してみたい、という職業観を持つきっかけにもなったかもしれませんね。

奥野:それはもちろんありますね。専門家が作っているようなアプリを、何度か習っただけで生徒たちが作れるわけではないけれど、その基本を体験したことにこそ価値があったと思います。
そういう意味では、生徒たちが「自分には出来ないな」と分かるのも大事なことで、それが先々の職業観につながっていくんだろうなと感じています。

鈴木:生徒の反応としては、授業の内容にすごく引きつけられているなという印象を受けましたね。
1回目の講義で福島さんに基本を教わって、その後福島さんがいない授業では自分たちでアプリを実際に作っていくわけなんですが、普通はあまり作業が進まない生徒の方が多いんですよ。でも、途中で放り出さずに、自分たちでテキストを見ながら集中して取り組んでいる。やり切ろうという前向きな姿勢をすごく感じましたね。

福島:私の方の反省点としては、生徒さんが自主的に出来るように、というお話ではあったものの、あまりに放任しすぎたかな、というところですね。生徒さんもさすがに困ったのではないか、もう少しフォローしないと手を付けられないのではないかと思って、1回目の授業の後に追加でテキストを書いてメールで送らせていただいたんです。
で、2回目の授業ではその反省点を踏まえて、もう少し前段階から話をしてみようと思っていたら、実は私が思っていたより生徒さんの方が逆にいろいろ出来るようになっていて驚かされた、という……。そういう点ではすごく優秀な生徒さん方だと思いましたね。

後藤田:生徒さんたちが自分自身で分からないところをいろいろ調べてそうなったんだろうね。

福島:そうですね。最初は私も生徒さんもお互い慣れていないから、どちらも戸惑うこともあったと思いますが、授業に対する生徒さんの姿勢は真面目で、非常に向上心ややる気を感じましたね。

奥野:もともと情報関係のゼミを希望して選択した生徒たちなので、そういう意味でのレベルの一定ラインは確保できていたのではないかな、と思います。だからこそ、専門家の話を聞かせることに値打ちがある、と考えてお願いした、というのもありますね。生徒からも「貴重な体験をしたので、また機会があれば習いたい」という声もありますし。

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